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60日チャレンジで掴めたピッキングのコツ

teshimaです。

ツイッターを見ている方はすでにご存知だと思いますが、11月7日の梶裏祭3の告知を兼ねて、そこでやるとある曲の練習を60日間続けていました。

こちらのスレッドから見ることができます。



さすがに60日も同じ曲を弾いていると、そして特にピッキングについて掘り下げて練習していると、色々と気がつく点も多く、備忘録を兼ねてここに思ったことをまとめておこうと思います。

◯手首式ピッキングと指伸縮式ピッキング
今回のチャレンジでは焦点は最後の6連符のピッキングをいかに原曲のテンポに近づけるか、というところだったのですが、途中でふと気が付いてピッキングのスタイルを変えてみました。今までは手首式ピッキング(手首を起点に手を動かす)だったのですが、今回は途中から指伸縮式(親指と人差し指の伸縮で動かす)のピッキングに変えています。
自分の場合はやり方のコツを掴んでからは、指伸縮式の方がスピードを稼げるようになりました。最終日と初日との比較ではその差は歴然。最終日も少しテンポに間に合ってないですが、かなりしっかりとピッキングができるようになりました。

◯スピード対トーン
指伸縮式のピッキングを詰めて行く中で気が付いたことは、
1) スピードを出すためにはピッキング時のピックの往復の軌道は短ければ短いほど良い
2) 綺麗なトーンを出すためにはピックが弦になるべく干渉しないように振り抜いて軌道は大きめにとった方が良い
という二律背反でした。
YGなどでも速弾き時にはピックはコンパクトに動かすこと!とよく書いてあります。確かに単純に考えればそうなのですが、ピックの軌道を小さめにとってしまうとピッキングした後の弦の振動とピックが干渉し、不必要な(それも割と耳障りな)ピッキングノイズが乗ってしまいます。速弾きでピッキングの同士の間隔が(時間的に)短い場合、ピッキングノイズが割と大きくなってしまいます。

◯一つの答えは歪ませること
一つの答えとして言えることは、歪ませることでした。
歪ませることの利点として、小さい音量でも目一杯持ち上がるというのがあります。これでピックの軌道は小さくても音量はだいぶ出るようになります。
ただ、音量は持ち上がると言ってもこすりつけたときの高音のイヤなノイズも持ち上がるので、軌道は小さめに取ることはできますが、何をしてもノイズが出ないわけではないです。ここは注意が必要だと思いました。

◯指伸縮式の難点
現時点では、スピードが出しやすいのは指伸縮式のピッキングだと思っていますが、それでも難点がないわけではありません。
まずは、スピードは出やすいがコントロールが難しいという点です。特に弦移動は注意が必要です。ピッキングの軌道そのものが小さいので、手首式のようにダウンピッキングしたらとなりの弦をアップピッキングしやすい、ということにはなりません。なので複弦にまたがるようなアルペジオなどではこのスピードを活かせません。
また、ピッキングの軌道が小さいため、本来無視できるはずの弦のゲージもピッキングに影響します。高音弦にくらべて低音弦ではゲージが太いので、同じ指伸縮式ピッキングでもより「擦り付け」が顕著になり、その分ノイズも増えます。
そのため、どんなフレーズでも必ず推奨できる万能テクニック、とも言い切れないようです。フレーズによっては手首式との使い分けが必要になるのではないか、と思っています。

◯手首式でもスピードを出すことは可能なはず
ここまでは、指伸縮式の方がスピードが出せるという前提で色々書いてきましたが、例えばジョン・ペトルーシなどは指伸縮式ではなくて手首式、あるいはときとして肘式に近いピッキングフォームで無茶苦茶なスピードを出していたりします(しかもトーンも綺麗!)。
参考:

スピードを出すためには指伸縮式「しかない」と思い込むと、それはそれでドツボにハマるのかもしれません。

以上、久しぶりにピッキングに没入する期間が取れたので、個人的な考察をまとめて書いてみました。

teshima
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Author:nobuteshima
ここはギタリスト・作曲家のteshimaのギター的・音楽的日々を綴っていくブログです。ライブ告知、機材レビュー、ギターや音楽についてのことなどを書いています。
ソロプロジェクト「enigmatic blue」、音楽制作団体「Clown Clan」などで活動しています。サポートギター、アレンジ制作、音源制作の依頼なども承っています。
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