Glass Prison30日チャレンジを終えて
teshimaです。
先日から投稿を続けていた、Glass Prisonの30日チャレンジが終了しました。
最終日の投稿はこちら。
30日でいきなり弾けるようになるのは流石に無理がありましたが、30日間同じフレーズを練習し続けることで見えてきたこともありました。今回はそれをここにまとめてみようと思います。
◯歪みと音色について
自分は普段から音色には割と疎い方ではあるのですが、今回のチャレンジを通してみて、速弾きするなら歪みさえしていればいいという考えが必ずしも正しくないということを思いました。特に、今回のようなスウィープ主体のフレーズにおいては、歪みすぎていると弦移動した際に前の弦の音が残りやすくなってしまい、クリーンでは弾けてるように聞こえてたのに歪ませたことで逆に音のキレが悪くなったように聞こえてしまうことが多かったです。
これはあくまで推測ですが、クリーンのときは気にならなかった音の減衰終わりの部分が、歪ませることで音量が持ち上がり、次の音と干渉するようになったのではないかと思っています。2弦4fと1弦開放を同時に鳴らすと、クリーンでは気にならないのに、歪ませると半音差による「うなり」がかなりうるさく聞こえる現象に近いのかもしれません。
また、ミュートなどもクリーンの時と歪みのときとでシビアさはだいぶ変わるので、最終的に歪みで弾こうと思っているのなら、途中からでも歪みで練習するように切り替えた方が良いと思います。本番を見越して練習するのと同じですね。
◯ピックのソフト/ハード
自分は普段は使用するピックはJAZZ III一択で、今回のチャレンジでもJAZZ IIIではない、ソフトのピックを使用しておけば、最後にJAZZ IIIに持ち替えれば弾きやすさが上がってフレーズが弾けるだろうと見込んでいたのですが、かなり初期の段階で、ソフトなピックで弾くのが逆に弾きやすくなってきてしまいました。
これは本当に意外だったのですが、今回のGlass Prisonのようなスウィープ主体の場合は、慣れてしまえばソフトなピックが弾きやすいという部分があると思います。ピックの硬さについては、ガスリー・ゴーヴァンも「硬いピックは思った方向に動いてくれるが、柔らかいピックは動かそうとする方向とピックが動きたい方向が合わさった方向に動く」と言っていて、自分もそれを知る前から硬いピックが好みでした。要は、硬いピックの方がピックが暴れないということですね。
ですが、オルタネイトピッキングならば絶えずピックの向きが変わり続けるためにピックが暴れやすいのに対して、スウィープの場合にはピックの向きが変わる場合が少ない、つまりピックが暴れにくい傾向があるのかもしれません。それに加えて、ピックそのものの抵抗はソフトな方が小さいわけですから、一定の速度で動かし続けるスウィープ・ピッキングの場合には結果的にソフトなピックの方が適している条件が揃っているのかもしれません。
◯練習は本番を想定して
歪みの点でも触れたことですが、何かを練習するにはなるべく本番と同じ状況、ありは近い状況を想定して練習するのがいいと思います。今回のフレーズみたいな特に難易度が高いフレーズの場合には、PUセレクターの操作など、細かな動きもゆっくりのときから練習していた方がいい様に思いました。
今回は、原曲テンポではクリーン、リアPUでの歪み、フロントPUに切り替える歪みの3パターンをチャレンジしたのですが、個人的には出来が一番よかったのはリアPUでの歪み、僅差でクリーン、一番出来が悪かったのはフロントPUでのチャレンジだったと思います。これはひとえに、練習中はずっとクリーン一発で練習してきていて、フロントに切り替える練習を一切してきていなかったからだと思います。普段はこういった難しいフレーズはフロントの方が音がまとまっていい結果になることが多いのですが、PU切り替えも練習をサボるとうまくいかないということでしょうか。
◯フレーズそのものについて
Glass Prisonのフレーズそのものは、スピードも速くて難しいものですが、それをチャレンジした結果見えてきた大事なところは以下の様な点です。
i) 冒頭のBmの最初のアルペジオのクオリティが低いと、全体的なクオリティも低く聞こえてしまう。初頭効果という言葉がありますが、そこで全体的な印象が決まってしまうのかもしれません。
ii) 横移動は特に難しい。BmからDmのところの6本弦Aスウィープ、DmからC#mへのCアルペジオはこのフレーズの中の二大難関だと思います。
iii) dim7コードの横移動(上昇)も難しいところです。3本指でやるとシンプルなフィンガリングになるのですが、移動を考えると4本指でないと難しく、そうすると指が絡んで移動が難しくなります。
iv) 先にも触れたCアルペジオの横移動の部分ですが、結局自分は途中からここも弾けてなかったのですが、弾く場合は4音目の3弦のGの音を頑張って指を伸ばす様にして弾けると全体のフレーズが一気に良くなります。
以上、自分が30日間練習してみて見えてきた課題や難しい点でした。
今後も時間があれば一つの曲をじっくり取り組んでみたりしていきたいです。
teshima
先日から投稿を続けていた、Glass Prisonの30日チャレンジが終了しました。
最終日の投稿はこちら。
30日後にGlass Prisonのイントロが弾けるようになりたかった元バンドマンのオッサンの失敗
— nobu teshima@RT多めなのでブロックどうぞ (@nobuteshima) June 8, 2020
30日目原曲BPM170
Part1-クリーントーン編
結局のところ、30日間をかけて、元バンドマンのデブオッサンにはこの曲のイントロは弾けないというありきたりな結論に至るだけであった。徒労。後日に続きます pic.twitter.com/OwP6mzGYRm
30日でいきなり弾けるようになるのは流石に無理がありましたが、30日間同じフレーズを練習し続けることで見えてきたこともありました。今回はそれをここにまとめてみようと思います。
◯歪みと音色について
自分は普段から音色には割と疎い方ではあるのですが、今回のチャレンジを通してみて、速弾きするなら歪みさえしていればいいという考えが必ずしも正しくないということを思いました。特に、今回のようなスウィープ主体のフレーズにおいては、歪みすぎていると弦移動した際に前の弦の音が残りやすくなってしまい、クリーンでは弾けてるように聞こえてたのに歪ませたことで逆に音のキレが悪くなったように聞こえてしまうことが多かったです。
これはあくまで推測ですが、クリーンのときは気にならなかった音の減衰終わりの部分が、歪ませることで音量が持ち上がり、次の音と干渉するようになったのではないかと思っています。2弦4fと1弦開放を同時に鳴らすと、クリーンでは気にならないのに、歪ませると半音差による「うなり」がかなりうるさく聞こえる現象に近いのかもしれません。
また、ミュートなどもクリーンの時と歪みのときとでシビアさはだいぶ変わるので、最終的に歪みで弾こうと思っているのなら、途中からでも歪みで練習するように切り替えた方が良いと思います。本番を見越して練習するのと同じですね。
◯ピックのソフト/ハード
自分は普段は使用するピックはJAZZ III一択で、今回のチャレンジでもJAZZ IIIではない、ソフトのピックを使用しておけば、最後にJAZZ IIIに持ち替えれば弾きやすさが上がってフレーズが弾けるだろうと見込んでいたのですが、かなり初期の段階で、ソフトなピックで弾くのが逆に弾きやすくなってきてしまいました。
これは本当に意外だったのですが、今回のGlass Prisonのようなスウィープ主体の場合は、慣れてしまえばソフトなピックが弾きやすいという部分があると思います。ピックの硬さについては、ガスリー・ゴーヴァンも「硬いピックは思った方向に動いてくれるが、柔らかいピックは動かそうとする方向とピックが動きたい方向が合わさった方向に動く」と言っていて、自分もそれを知る前から硬いピックが好みでした。要は、硬いピックの方がピックが暴れないということですね。
ですが、オルタネイトピッキングならば絶えずピックの向きが変わり続けるためにピックが暴れやすいのに対して、スウィープの場合にはピックの向きが変わる場合が少ない、つまりピックが暴れにくい傾向があるのかもしれません。それに加えて、ピックそのものの抵抗はソフトな方が小さいわけですから、一定の速度で動かし続けるスウィープ・ピッキングの場合には結果的にソフトなピックの方が適している条件が揃っているのかもしれません。
◯練習は本番を想定して
歪みの点でも触れたことですが、何かを練習するにはなるべく本番と同じ状況、ありは近い状況を想定して練習するのがいいと思います。今回のフレーズみたいな特に難易度が高いフレーズの場合には、PUセレクターの操作など、細かな動きもゆっくりのときから練習していた方がいい様に思いました。
今回は、原曲テンポではクリーン、リアPUでの歪み、フロントPUに切り替える歪みの3パターンをチャレンジしたのですが、個人的には出来が一番よかったのはリアPUでの歪み、僅差でクリーン、一番出来が悪かったのはフロントPUでのチャレンジだったと思います。これはひとえに、練習中はずっとクリーン一発で練習してきていて、フロントに切り替える練習を一切してきていなかったからだと思います。普段はこういった難しいフレーズはフロントの方が音がまとまっていい結果になることが多いのですが、PU切り替えも練習をサボるとうまくいかないということでしょうか。
◯フレーズそのものについて
Glass Prisonのフレーズそのものは、スピードも速くて難しいものですが、それをチャレンジした結果見えてきた大事なところは以下の様な点です。
i) 冒頭のBmの最初のアルペジオのクオリティが低いと、全体的なクオリティも低く聞こえてしまう。初頭効果という言葉がありますが、そこで全体的な印象が決まってしまうのかもしれません。
ii) 横移動は特に難しい。BmからDmのところの6本弦Aスウィープ、DmからC#mへのCアルペジオはこのフレーズの中の二大難関だと思います。
iii) dim7コードの横移動(上昇)も難しいところです。3本指でやるとシンプルなフィンガリングになるのですが、移動を考えると4本指でないと難しく、そうすると指が絡んで移動が難しくなります。
iv) 先にも触れたCアルペジオの横移動の部分ですが、結局自分は途中からここも弾けてなかったのですが、弾く場合は4音目の3弦のGの音を頑張って指を伸ばす様にして弾けると全体のフレーズが一気に良くなります。
以上、自分が30日間練習してみて見えてきた課題や難しい点でした。
今後も時間があれば一つの曲をじっくり取り組んでみたりしていきたいです。
teshima
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