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Suhr Modernについて(4)カラー・フィニッシュ他

teshimaです。

Suhr Modernについての詳細です。今回はいよいよ大詰め、カラーリングやフィニッシュなどのルックスについての話です。
良かったらこちらもどうぞ→その1 その2 その3

ギターをオーダーするとなったとき、一番大事な点と言うのはなんでしょうか?
これは決して唯一にして絶対の答えが出る質問ではないと思います。ギターに対して何を求めるのかは、人によって異なってくるからです。
最も一般的な答えは音でしょう。ですが音だけに絞っても、レスポールのような暖かみのある太い音が欲しいのか、ストラトのようにきらびやかで繊細な音が欲しいのか、人の好みは千差万別で正解等ありません。また、音より手触りという人もいるかもしれません。または独自のボディデザインが大事という人もいるでしょう。

いざギターをオーダーするとなって、何が大事なのかを優先順位を考えたとき、自分に取って大事なものは意外にもルックスでした。

考えてみれば、Suhrの他にもオーダーを受け付けているメーカーはたくさんあります。日本国内に限定しても、それこそたくさんあるのです。ですが、それでも自分がSuhrをオーダーしたかった理由としては、そのシンプルでスレンダーなボディシェイプが大きな理由だったのです。

見た目が大事だなんて何とも薄っぺらい、いかにもギター初心者のような事を言うようですが、前の記事でも書いた通り、エレキギターにおいて音色を決定づける最大の要因はPUであり、それはギターで一番交換が容易いパーツである事から、音色について深刻に悩む事はありませんでした。
ネックについても、自分がオーダーするのと同じネックを実際に触れた事で、だいたいの予想はつきました。
ですが、予想がつかなかったのはルックスだったのです。

ルックスが決まらなかった大きな要因はカラーでした。
オーダーをするなら絶対に自分が好きな色!と決めていたので青にする事は決まっていました。ですが、実際に青のカラーリングがどのようなものなのかは、サンプルが無さ過ぎて決められなかったのです。SuhrのJust Shippedギャラリーやデジマートなどを少し見てみれば分かるように、Suhrでは基本的にナチュラルカラーで木目の奇麗さを最大限押し出したギターが多いです。また、カラーリングとしてもナチュラルについでBengal Burst等の暖色系のカラーリングが多く、青系はTrans blue denim slateという、どう見ても青っぽくないカラーリングが主流で、いわゆる青系のカラーリングはほぼ皆無といっていい状況でした(Aqua Blue BurstとTrans Whale Blue Burstという青系も少なからずあったのですが、バースト系カラーだけは死んでもイヤだったので除外でした)。

色々なギターの画像を検索してみた結果、自分が欲しいのに一番近いであろう色はTrans Blueであろうことは予想がついたのですが、身の回りに実機がなさすぎて、実際どんな青なのかと言うのが予測がつきませんでした。「Suhr Modern Trans Blue」で検索してみると分かりますが、出てくる結果のほとんどはDenim Slateカラーばかりです。そして、パソコンのディスプレイで見るのと、実際の本体のカラーリングを見てみるのと、印象が違う事は良くある事だからです。

実際、検索でやっとみつけた数少ないTrans Blueのカラーリングの画像は、サムネイルでは青く見えるのに拡大すると紫っぽく見えたりして、最終的にオーダーに踏み切るのをどうしようか悩むほどでした。
折しもこれで悩んでいた時期に、世間ではかの「青黒・白金ドレス」が話題だったため、更に頭を痛める事態になりました。

店頭で実際に販売されているキルトメイプルトップでTrans Blueフィニッシュのギターは、これを検索していた2015年春頃には青森で販売されている1Hのギターのみでした。さすがにこれは遠方で確認しに行く事はできず。。。幸い、都内にあるショップで青系のカラーリングがあったのですが、これはTrans Dark Blueという現行ではない青系のカラーリングでした。
なので、結局のところ実際のTrans Blueは確認する事ができず、カラーリングについてはギターが到着してケースを開ける瞬間までどうなっているか分からずドキドキでした。実際、ギターがディーラーに到着した段階で画像を見せてくれと言って送ってもらったのですが、それすら実機と比較するとやや明るめな感じで少し印象が異なっていました。

結果として、カラーリングは思っていた通りの色になってくれたので結果オーライで大満足だったのですが、今にして思えばやはり時間をかけてでも実際のカラーを確認するべきだったのかもしれません。ボディのカラーリングは、実際に後から変えようと思うとかなりの労力が必要になるので。。。。

ディーラーの方からも、カラーリングはとても良くある質問だという話がありました。
やっぱり何だかんだ言ってルックスは皆気になるものなのですね。

他にルックスに関する点で言えば、ヘッドはマッチドカラー、ポジションマーカーはオフセットブロックにしました。マーカーに関してはシンプルに表側はナシにしても良かったかもしれませんが、全く何もないのも味気ないかな、、、と思っての選択です。実際、オリジナリティが出た気がするのでこれはこれで良かったと思っています。弾くときには関係ないですしね。

後はコントロールノブをGold Speed Knobに変更しました。これもまた後からいくらでも変えられるパーツですし、青にワンポイントで金を入れるコントラストが豪華に見えるかなという意図で選択しました。この選択はかなり大正解だったと思っています。

これでついに全てのオーダーの詳細が決まりました。
最終的にカラーリングも含めて全て決まったのは3月末で、そこからギターが完成したという連絡が来たのは4ヶ月後の7月末、実際に配達されたのは8月の下旬でした。


オーダーに際し、一番難しい点は、ルックスに限らず、「全てのスペックを一つに絞らなければならない」という点ではないでしょうか。選択肢が無数にあると言えども、実際に購入するのは一本です。一つのスペックのみが絶対に良い、他は断じて認めないというスタンスならともかく、ギタリストであれば「あれもいいこれもいい」と思ってしまうのが常なのではないでしょうか。その「あれもこれも」を一つに固定化しなければいけないのが難しかったように思います。
実際、これ一本でどんなスタイルも対応できるとは思いますが、フローティング+ロック式という点で、ドロップチューニング・変則チューニングには対応できません。ではフローティングをせずに(ノンリセス)、ロック式にしなければ良いのかと言えばそうでもなく、フローティングにはフローティング特有のふらふらした浮遊感があります。
カラーについても、自分は青が好きだったので青系のカラーリングにしましたが、では青以外は好きではないかと言うそうでもなく、Suhrお得意のナチュラルカラーももちろん魅力的だった訳です。
これらの数多くの選択肢の中から自分のオーダーするスペックただ一つだけに全てを落とし込むのが一番の悩みどころだった気がします。

Suhrをまたオーダーする機会と言うのはなかなかないとは思いますが、ここでたくさんギターのスペックについて勉強できた事は良い機会だったと思います。何かの幸運でまたオーダーする機会があれば、こういったスペックにまた頭を悩ませたいなと思う次第です。

スペックのオーダーについてはこれぐらいにして、次の記事では実際の演奏したインプレッションや音源等を載せられればと思います。

teshima
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nobuteshima

Author:nobuteshima
ここはギタリスト・作曲家のteshimaのギター的・音楽的日々を綴っていくブログです。ライブ告知、機材レビュー、ギターや音楽についてのことなどを書いています。
ソロプロジェクト「enigmatic blue」、音楽制作団体「Clown Clan」などで活動しています。サポートギター、アレンジ制作、音源制作の依頼なども承っています。
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