Suhr Modernについて(2)ネック周り
teshimaです。
Suhr Modernについての詳細です。今回はネック周り。
ネックは、ギタリストであれば誰しも重視する点ではないでしょうか。左手でずっと触れている訳ですから、ネックのシェイプが変われば弾き心地も変わります。ネックのフィニッシュが変われば触り心地も変わります。フレットの高さが1mmでも変化すれば出音にも大きく影響します。ボディ材による音の変化は後から電気的に修正をかける事はできますが、弾き心地というアナログで物理的な問題は、自分に取って良い組み合わせを選択する事でしか解決する事はできません。
ですから、ネック周りはかなり慎重になりました。
まず叩き台として選んだのは現在のメインのIbanez JPM100でした。かつてのジョン・ペトルーシモデルですが、これが中々に極薄のネックなので、基本的にはネックは薄型にしようと思いました。Suhr ModernではEllipticalという、楕円形のネックシェイプが基本なのですが、それが最適なのか?どのぐらいの厚さが良いのか?薄ければ薄いだけ良いのか?ということろでかなり悩み始めてしまいました。
これについては、結構悩みました。というのも、市場に出回っているSuhrのギターのほとんどは"Modern Elliptical、.800-.850"というスペックだったのです。弾いてみれば格別に弾きにくいということも無いのですが、イマイチ他のネックシェイプが分からず、毎日楽器店のサイトで新着楽器とそのスペックを調べながら他のシェイプを探していました。
と、偶然そのころEllipticalの.780-.830という一回り薄いネックのギターが見つかったので試奏してみることにしました。触ってみると全く違和感無く弾けました。やはり薄めのネックが自分に合っているのだろうと厚さは.780-.830に決めました。
しかしそれでは終わりません。ネック周りではナット幅、指板のR、フレットも決めなくてはなりません。
ナット幅だけは昔から43mmが手に馴染まず、42mmが良いと言う希望があったのですんなり1.650inchに決定。難儀だったのは指板のRでした。
そこで、またもや下調べです。自分が好きなギタリストが使用しているギターの指板のRのスペックを片っ端から調べて行きました。本人が使用しているものと市販されているものとで差異がある可能性はあるのですが、ここではそれは気にせず、とにかくたくさん調べてみる事にしました。
その結果の一部がこのようになりました。
Ibanez JPM100 430R=17inch
G&L ASAT 305R=12inch
Gibson Les Paul 305R=12inch
Schecter NV-3 305R=12inch
MusicMan JP6 380R=15inch
MusicMan JP13 430R=17inch
Suhr Modern GG Bengal Burst 403R=16inch
G-Life Standard 350R=14inch
Fujigen EFL 305R=12inch
Fujigen EOS Compound 10-14
このうち一部は実際に所有してたこともあるギターなのですが、こんなにも数値が異なっているとは知りませんでした。。。いかに自分がギターと言うものに対して不勉強であったかが伺えます。また、コンパウンドRというものがあることも初めて知りました。コンパウンドRは複合Rという意味で、ローポジションでは比較的緩いRを、ハイポジションでは比較的平らなRを設定して、円錐型の指板にする事で、ローポジションではコードを抑えやすく、ハイポジションではソロを弾きやすくする、というものでした。Suhrでは10-14というコンパウンドRが用意されていて、多くのギターがそれを採用しています。
一時はそのコンパウンドRに気持ちが傾いたのですが、、、、JPMでは指板が17inch(430R)というかなりフラットな指板なのにも関わらずコードを抑えにくかった事はありませんでした。もはやこれは慣れなのかもしれませんね。その後別の機会に16inchの指板のギターを試奏したときにそれがすっと手に馴染んだので、Rは16に決めました。
平たく言えば丸いR=コード向け、平たいR=ソロ向け、と言われるようなのですが、コードが弾きづらく感じないのであれば丸いRにそんなに魅力も感じないどころかクラシックギターの完全にフラットな指板も弾きやすく感じられるタイプなので、16Rに決めました。
フレットに関しては、JPMに採用されていたJim Dunlop 6100がとにかく弾きやすかったので、それに近い、ジャンボフレット一択でした。そしてやはりSuhrと言えばステンレスフレット!汚れがつきにくく、輝きがキープされるということで、これは前々から気になっていたので、結果的にフレットは迷いはしませんでした。
フィニッシュに関してはローストメイプルの感触をより直に楽しめるように、サテンフィニッシュにしました。
こうして、ネック周りのスペックも一段落しました。
ネックの、特にRについてはディーラーにも色々と質問をしてみたりもしました。ディーラーは、日本の正規ディーラーではなく、アメリカのディーラーに直接連絡してやりとりをしていました。英語が出来る人であれば直接やりとり出来る分こちらの方がオススメです。自分が使ったのは、Suhr Modernで検索をかけると上位に出てくるブログのNakajiさんと同じで、Rocket Musicに頼みました。あくまでメールしていたやり取りの中で感じた事ですが、Suhrに限らずギターの知識が豊富だったように感じたので、とても頼りになりました。Rについても、フロイドローズとの相性が気になる人は多いらしく、16inch10-14inchのコンパウンドでも問題ないよという回答がすっと返ってきました。
(9/18注記・フロイドローズと問題ないとメールに書かれていたのは10-14のコンパウンドでした。ただしフロイドローズ自体サドルの高さは調整可能なので他のRでも問題は無いのでは、と想定します。事実、自分のは16inchなわけで。)
オーダーを考えている人にはオススメです。自分の欲しいスペックだとどのぐらいになるのか、というのがすぐに分かるSuhr Configuratorもありますし。
ということでネック周りもだいたい決まりました。
次は電装関係の話です。
teshima
Suhr Modernについての詳細です。今回はネック周り。
ネックは、ギタリストであれば誰しも重視する点ではないでしょうか。左手でずっと触れている訳ですから、ネックのシェイプが変われば弾き心地も変わります。ネックのフィニッシュが変われば触り心地も変わります。フレットの高さが1mmでも変化すれば出音にも大きく影響します。ボディ材による音の変化は後から電気的に修正をかける事はできますが、弾き心地というアナログで物理的な問題は、自分に取って良い組み合わせを選択する事でしか解決する事はできません。
ですから、ネック周りはかなり慎重になりました。
まず叩き台として選んだのは現在のメインのIbanez JPM100でした。かつてのジョン・ペトルーシモデルですが、これが中々に極薄のネックなので、基本的にはネックは薄型にしようと思いました。Suhr ModernではEllipticalという、楕円形のネックシェイプが基本なのですが、それが最適なのか?どのぐらいの厚さが良いのか?薄ければ薄いだけ良いのか?ということろでかなり悩み始めてしまいました。
これについては、結構悩みました。というのも、市場に出回っているSuhrのギターのほとんどは"Modern Elliptical、.800-.850"というスペックだったのです。弾いてみれば格別に弾きにくいということも無いのですが、イマイチ他のネックシェイプが分からず、毎日楽器店のサイトで新着楽器とそのスペックを調べながら他のシェイプを探していました。
と、偶然そのころEllipticalの.780-.830という一回り薄いネックのギターが見つかったので試奏してみることにしました。触ってみると全く違和感無く弾けました。やはり薄めのネックが自分に合っているのだろうと厚さは.780-.830に決めました。
しかしそれでは終わりません。ネック周りではナット幅、指板のR、フレットも決めなくてはなりません。
ナット幅だけは昔から43mmが手に馴染まず、42mmが良いと言う希望があったのですんなり1.650inchに決定。難儀だったのは指板のRでした。
そこで、またもや下調べです。自分が好きなギタリストが使用しているギターの指板のRのスペックを片っ端から調べて行きました。本人が使用しているものと市販されているものとで差異がある可能性はあるのですが、ここではそれは気にせず、とにかくたくさん調べてみる事にしました。
その結果の一部がこのようになりました。
Ibanez JPM100 430R=17inch
G&L ASAT 305R=12inch
Gibson Les Paul 305R=12inch
Schecter NV-3 305R=12inch
MusicMan JP6 380R=15inch
MusicMan JP13 430R=17inch
Suhr Modern GG Bengal Burst 403R=16inch
G-Life Standard 350R=14inch
Fujigen EFL 305R=12inch
Fujigen EOS Compound 10-14
このうち一部は実際に所有してたこともあるギターなのですが、こんなにも数値が異なっているとは知りませんでした。。。いかに自分がギターと言うものに対して不勉強であったかが伺えます。また、コンパウンドRというものがあることも初めて知りました。コンパウンドRは複合Rという意味で、ローポジションでは比較的緩いRを、ハイポジションでは比較的平らなRを設定して、円錐型の指板にする事で、ローポジションではコードを抑えやすく、ハイポジションではソロを弾きやすくする、というものでした。Suhrでは10-14というコンパウンドRが用意されていて、多くのギターがそれを採用しています。
一時はそのコンパウンドRに気持ちが傾いたのですが、、、、JPMでは指板が17inch(430R)というかなりフラットな指板なのにも関わらずコードを抑えにくかった事はありませんでした。もはやこれは慣れなのかもしれませんね。その後別の機会に16inchの指板のギターを試奏したときにそれがすっと手に馴染んだので、Rは16に決めました。
平たく言えば丸いR=コード向け、平たいR=ソロ向け、と言われるようなのですが、コードが弾きづらく感じないのであれば丸いRにそんなに魅力も感じないどころかクラシックギターの完全にフラットな指板も弾きやすく感じられるタイプなので、16Rに決めました。
フレットに関しては、JPMに採用されていたJim Dunlop 6100がとにかく弾きやすかったので、それに近い、ジャンボフレット一択でした。そしてやはりSuhrと言えばステンレスフレット!汚れがつきにくく、輝きがキープされるということで、これは前々から気になっていたので、結果的にフレットは迷いはしませんでした。
フィニッシュに関してはローストメイプルの感触をより直に楽しめるように、サテンフィニッシュにしました。
こうして、ネック周りのスペックも一段落しました。
ネックの、特にRについてはディーラーにも色々と質問をしてみたりもしました。ディーラーは、日本の正規ディーラーではなく、アメリカのディーラーに直接連絡してやりとりをしていました。英語が出来る人であれば直接やりとり出来る分こちらの方がオススメです。自分が使ったのは、Suhr Modernで検索をかけると上位に出てくるブログのNakajiさんと同じで、Rocket Musicに頼みました。あくまでメールしていたやり取りの中で感じた事ですが、Suhrに限らずギターの知識が豊富だったように感じたので、とても頼りになりました。Rについても、フロイドローズとの相性が気になる人は多いらしく、
(9/18注記・フロイドローズと問題ないとメールに書かれていたのは10-14のコンパウンドでした。ただしフロイドローズ自体サドルの高さは調整可能なので他のRでも問題は無いのでは、と想定します。事実、自分のは16inchなわけで。)
オーダーを考えている人にはオススメです。自分の欲しいスペックだとどのぐらいになるのか、というのがすぐに分かるSuhr Configuratorもありますし。
ということでネック周りもだいたい決まりました。
次は電装関係の話です。
teshima
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