Suhr Modernについて(1)きっかけと木材
teshimaです。
前回の記事で紹介したSuhr Modernについての詳細です。
元々のきっかけは、去年末にネットオークションでSuhrのギターが出品されているのを見て、それがとても気になった事でした。最終的な落札価格も、思っていたほど手が出ない額でもなく、思い切って落札しておけば良かったかなと思うほどでした。
(追記・後日ネットで見つけたそのギターのキャッシュ画像)
その後似たような期待を探してみるも、意外と同じようなギターっていうのはなかなか見つからないものなのです。特にSuhrは基本的に顧客のオーダーを受けてから生産するので、同じスペックのギターは基本的にありません。しかも細かいところまでオーダーが可能なので、完全に同じSuhrというのは2本とないでしょう(大量生産されているProシリーズを除く)。
それでSuhrでオーダーした場合の値段と言うのを調べてみたのですが。。。中古よりは高いものの、これまた無理な金額ではない事が分かりました。ならば、自分が本当に欲しいギターをオーダーしてしまうのも手ではないか?と思うに至った訳です。
オーダーするに辺り、色々な点を決めなければなりません。
Suhrではボディ形状などは独自でデザインする事はできません。なのでそういった点ではある程度楽なのですが、それでも決めなければならない事は山ほどあります。
今回はその中でも木材について書いて行きたいと思います。
そもそも、Suhrをオーダーするずっと前からなんとなく「ローが出るギターが1本欲しい」というのがありました。レスポールを一本、持ってはいるのですが、それはたまたま材がスワンプアッシュでそこまでローが出るわけでもなく、またロングスケールでハリのある音のギターというのがイメージしていた音でした。
なので、今回オーダーするとなったときにボディ材はマホガニーというのはすぐに決まりました。もちろんアルダーやアッシュ、Suhrお得意のKoaなども考えたのですが、やはり温かい低音と言えばマホガニー、というのがイメージだったのでそこに決めました。
そしてネック材ですが、これもローストメイプル一択でした。
そもそも、前述のオークションで見かけたギターの説明文を読むまでローストメイプル(あるいはローステッドメイプル)のことは存在すら知らなかったのですが、調べてみてすぐに気に入りました。ローストメイプルは、通常のメイプル木材を特殊な釜で焼くことで中に含まれる水分や不純物を取り除き、強度や安定性を高めたものです。この、通常使われるものに一手間加える事でそれをより良くさせる、という発想が特に気に入りました。
別段、普通のメイプルネック材に不都合や問題を抱えていた訳でもないですし、ガスリーのように世界中を回って高温多湿の土地から寒冷で乾燥した土地まで回る訳ではないのですが、長く弾いていくであろう一本を考えたときにはこれは魅力的な木材でした。
指板材については、少し悩みました。
通常は指板材はメイプルかローズウッドかエボニーですが、Suhrではそれに加えてPau Ferroという木材も用意されていました。自分が今持っているギターはほぼ全てローズウッド指板ですが、以前使っていたメインのギターがメイプル指板だったため、メイプルに回帰することも考えていました。どちらもその良さがあり、メイプルのツルツルした触感と明るいトーン、ローズウッドのザラザラした触感と重めのトーン、、、。とても悩みました。
そこで第3の選択肢としてSuhr標準ともいうべきPau Ferroを店頭で試してみました。その時の感触でスッと納得が行った感があり、Pau Ferroに決めました。具体的には、ローズ指板風でありながら、ローズよりやや滑らかであるという、メイプルとローズの間の良いとこ取りのような感じがしたからです。ルックス的にも、メイプルの明るいイメージよりPau Ferroやローズのようなダークなイメージが全体的にバランスが取りやすい気がしたので、これに決めました。
それにしても、楽器店に実際に購入を念頭において試奏しに行くなんて本当に久しぶりの事でした。ですが、オーダーするとなると現物は完成するまで触れる事ができません。なので市販されている商品で実際の感触や見た目を確認するのはとても大事なステップだったと言えます。無理な額ではないとはいえ、安くない額を支払う訳ですから、いざ手元に届いてみたら全然気に入らなくてがっかり、というのは避けたい事態です。
逆説的に言えば、Suhrは新品・中古品ともに市場に数多く流通していて、それぞれのスペックが異なるわけですから、多数チェックしてみて自分の気になる要素を確認できると言うのはありがたいことでした。
こうして木材は決まりました。
次はネック周りの話になります。
teshima
前回の記事で紹介したSuhr Modernについての詳細です。
元々のきっかけは、去年末にネットオークションでSuhrのギターが出品されているのを見て、それがとても気になった事でした。最終的な落札価格も、思っていたほど手が出ない額でもなく、思い切って落札しておけば良かったかなと思うほどでした。
(追記・後日ネットで見つけたそのギターのキャッシュ画像)
その後似たような期待を探してみるも、意外と同じようなギターっていうのはなかなか見つからないものなのです。特にSuhrは基本的に顧客のオーダーを受けてから生産するので、同じスペックのギターは基本的にありません。しかも細かいところまでオーダーが可能なので、完全に同じSuhrというのは2本とないでしょう(大量生産されているProシリーズを除く)。
それでSuhrでオーダーした場合の値段と言うのを調べてみたのですが。。。中古よりは高いものの、これまた無理な金額ではない事が分かりました。ならば、自分が本当に欲しいギターをオーダーしてしまうのも手ではないか?と思うに至った訳です。
オーダーするに辺り、色々な点を決めなければなりません。
Suhrではボディ形状などは独自でデザインする事はできません。なのでそういった点ではある程度楽なのですが、それでも決めなければならない事は山ほどあります。
今回はその中でも木材について書いて行きたいと思います。
そもそも、Suhrをオーダーするずっと前からなんとなく「ローが出るギターが1本欲しい」というのがありました。レスポールを一本、持ってはいるのですが、それはたまたま材がスワンプアッシュでそこまでローが出るわけでもなく、またロングスケールでハリのある音のギターというのがイメージしていた音でした。
なので、今回オーダーするとなったときにボディ材はマホガニーというのはすぐに決まりました。もちろんアルダーやアッシュ、Suhrお得意のKoaなども考えたのですが、やはり温かい低音と言えばマホガニー、というのがイメージだったのでそこに決めました。
そしてネック材ですが、これもローストメイプル一択でした。
そもそも、前述のオークションで見かけたギターの説明文を読むまでローストメイプル(あるいはローステッドメイプル)のことは存在すら知らなかったのですが、調べてみてすぐに気に入りました。ローストメイプルは、通常のメイプル木材を特殊な釜で焼くことで中に含まれる水分や不純物を取り除き、強度や安定性を高めたものです。この、通常使われるものに一手間加える事でそれをより良くさせる、という発想が特に気に入りました。
別段、普通のメイプルネック材に不都合や問題を抱えていた訳でもないですし、ガスリーのように世界中を回って高温多湿の土地から寒冷で乾燥した土地まで回る訳ではないのですが、長く弾いていくであろう一本を考えたときにはこれは魅力的な木材でした。
指板材については、少し悩みました。
通常は指板材はメイプルかローズウッドかエボニーですが、Suhrではそれに加えてPau Ferroという木材も用意されていました。自分が今持っているギターはほぼ全てローズウッド指板ですが、以前使っていたメインのギターがメイプル指板だったため、メイプルに回帰することも考えていました。どちらもその良さがあり、メイプルのツルツルした触感と明るいトーン、ローズウッドのザラザラした触感と重めのトーン、、、。とても悩みました。
そこで第3の選択肢としてSuhr標準ともいうべきPau Ferroを店頭で試してみました。その時の感触でスッと納得が行った感があり、Pau Ferroに決めました。具体的には、ローズ指板風でありながら、ローズよりやや滑らかであるという、メイプルとローズの間の良いとこ取りのような感じがしたからです。ルックス的にも、メイプルの明るいイメージよりPau Ferroやローズのようなダークなイメージが全体的にバランスが取りやすい気がしたので、これに決めました。
それにしても、楽器店に実際に購入を念頭において試奏しに行くなんて本当に久しぶりの事でした。ですが、オーダーするとなると現物は完成するまで触れる事ができません。なので市販されている商品で実際の感触や見た目を確認するのはとても大事なステップだったと言えます。無理な額ではないとはいえ、安くない額を支払う訳ですから、いざ手元に届いてみたら全然気に入らなくてがっかり、というのは避けたい事態です。
逆説的に言えば、Suhrは新品・中古品ともに市場に数多く流通していて、それぞれのスペックが異なるわけですから、多数チェックしてみて自分の気になる要素を確認できると言うのはありがたいことでした。
こうして木材は決まりました。
次はネック周りの話になります。
teshima
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