ペダル型プリアンプについて
ちょっと機材トークになりますが、先日CarvinからLegacyアンプの、ペダル型プリアンプが発売になりました。
VLD1 - Legacy Drive Preamp Pedal
ヴァイが使用しているLegacyアンプのプリ部分をそのまま抜き出したプリアンプということで、ペダル型プリアンプユーザーとしてはなかなか気になる一品なのですが、妙だったのはプリアンプなのに「ON/BYPASS」スイッチが付いているということ。

プリアンプなのにBYPASSがついているということは、BYPASS時にはギターの信号がダイレクトにパワーアンプに入るという設計。。。?抜けをよくするためにパワーアンプに直に刺すという話は全く聞かない話ではないですが、わざわざプリアンプに(しかもヴァイが使用しているプリアンプに!)そのためだけにスイッチを設ける意味がよく分かりません。
最初の段階では概要しか発表されず、後ろのBYPASS端子から信号が出力される、いわばチューナーミュート用のスイッチかもしれないという推測もしていたのですが、BYPASS端子は外部コントロール用の端子で、信号はOUTかCAB VOICED OUTからしか出ないようです。
よくわからないことでモヤモヤしているのも嫌だったので、思い切ってCARVINに直接問い合わせをしてみました。
その回答は以下のようなものでした。
Q)
Why does this preamp have a "bypass" switch?
- このプリアンプにはなぜバイパススイッチがついているのですか?
返ってきた回答としては、以下のようなものでした。
The VLD1 Legacy Drive does function as you described, but there is more than one way to use it.
The Bypass switch is mainly for the option of connecting the VLD1 rear Output jack into the front Input jack of an amplifier. In this way you can use the amplifier internal sound with option of engaging the Legacy Drive at any time - similar to using a distortion pedal.
If you connect from the left side Cab Voiced Out jack the speaker voicing is still active in the Bypass mode.
- VLD1 Legacy Driveは指摘の通りプリアンプして機能しますが、使い方は他にもあります。
Bypassスイッチは主に、VLD1の後ろのOutputジャックをアンプのInputに接続するときのオプションとしてあります。この使い方では、アンプ内部のサウンドを使用するとともに、いつでもLegacy Driveをオプションとして組み込めます。ディストーションペダルに近い使い方です。
左側のCab Voiced Outジャックに接続した場合、バイパスモードでもスピーカーボイシングは引き続き有効なままです。
というわけで、プリアンプをディストーションペダルとして使用したい人向けのオプションという回答でした。
ペダル型プリアンプを歪みエフェクターとして使用。。。
あまり聞く話ではないですが、無理ではないですし、CARVINがそう設計するぐらいなので需要は意外とあるのかもしれません。
個人的にはプリアンプだけで歪みを完結させるのが好きな人間なので、このBYPASSスイッチは不要だなと思いました。選択肢は多ければ多いほど良いように思われますが、必ずしもそうではないと思っています。多すぎる選択肢は時として邪魔なだけです。
VLDは実質3chでスイッチも3つなのに、それぞれのサウンドを一つずつ割り当てるという使い方をせず、ON/BYPASSという無駄な機能をつけたがために、スイッチの踏み方がややこしくなっています(歪みとクリーンの切り替えに右スイッチ、歪みモードの時にGAINを上げるために中央スイッチ)。
自分がTUBEMANでの使い方が身に染み付いているためにプリアンプを歪みエフェクターとして使用する方法に魅力を感じないだけかもしれません。
ちょっと気になって調べてみたのですが、ペダル型プリアンプというのは結構種類があるものの、ON/OFFスイッチがついているものもそこそこあるようです。
Digimartの特集で取り上げられているペダル型プリアンプの中では、ON/OFFスイッチの有無は以下のような感じでした。
ON/OFF スイッチ有り→6機種
Orange Custom Shop / Bax Bangeetar Guitar Pre-EQ
Strymon / Riverside
ADA / MP-1 Channel
Two Notes Audio Engineering / Le Lead
Carl Martin / 3 Band Prametric Pre-Amp
Tronographic / Boxidizer
ON/OFFスイッチ無し→4機種
AMT Electronics / SS-30 Bulava
Koch / Superlead
Laney / IRT-Pulse
Flying Teapot / 59 Preamp
繰り返しになりますが、個人的にはプリアンプを歪みエフェクターとしてアンプと併用するのは蛇足感があってあまり好きではないのですが、エフェクター多様派の人も世の中には多いのかもしれません。
また、昔はTUBEMANとKochのPedaltoneしかなかったペダル型プリアンプですが、市場が広がって機種が増えるに従って、VLD1のようにエフェクターとしての使用もできる設計のものも増えてきたということもしれません。
個人的にはKochのSuperleadなどのように、エフェクターとして使用する場合のスイッチは側面や背面などの届きづらいところで配置して、演奏中に間違って操作してしまうことがないようにしてもらうのがすきなんですけどね。
そもそもな話として、ではプリアンプと歪みエフェクターとは何が違うのか?という話になるとややこしくなるし自分もわかっていないので、今はこの話はここまでとしたいと思います。
teshima
追記:
ちなみによく読んだらVLD1のBYPASSスイッチについてはマニュアルのPDF内にそのような説明がありましたね。
VLD1のページ(マニュアルのPDFへのリンクあり)
http://carvinaudio.com/products/vld1-legacy-drive-pre-amp-pedal
マニュアルのPDF
http://carvinimages.com/documents/guitar-amps/LegacyDriveVLD1_manual.pdf
スーパーボウルのハーフタイムショーのレディ・ガガ
先日、アメリカでNFL(アメフト)の頂点を決める試合、スーパーボウルがありました。
スーパーボウルとしては史上初の延長戦、史上最大の逆転劇と、歴史に残る一戦でしたが、個人的にそれと同じぐらいにすごかったと感じたのはハーフタイムショーでのレディ・ガガでした。
屋根から宙吊りにされたり、花火やライティングを派手に使った演出はハーフタイムショーらしい華々しさにあふれていました。
毎年誰が出演するのかということで話題になるハーフタイムショーですが、元々は地元の大学生のマーチングバンドなどが演奏していて、その時間帯だけどうしても視聴率が落ちるというのを解消するために93年にマイケル・ジャクソンが出演してからは一気に華々しいエンターテイメントに昇華したようですね。
ところで、レディ・ガガといえば、もちろん説明の必要は全くないほど超有名な世界を代表する歌姫ですが、正直それ以上のことは個人的には全然知りませんでした。今回のハーフタイムショーで気になって少し調べてみたんですが、「Born this way」の歌詞がものすごくストレートに、予想以上に、「自分らしく生きる」ということを歌ったものだと知って驚きました。
奇抜な格好で知られ、LGBTへの理解も深いレディ・ガガがこの曲を歌うからこそ、真に説得力がある歌詞だなと思いました。
今更なのですが、一流の凄さというのを新たに知った瞬間でした。
teshima
Kオケ第4回公演終了しました
Thanks! Kオーケストラ、第4回公演、無事終了しました!
今回はなんと750人もの人にお越しいただいたとのことで、、、本当にありがとうございました!
カウボーイビバップという、オケとしては割と変則的な楽曲が多かったので色々と大変な面もあったのですが、楽曲が終わった後、間髪入れずに拍手が起こったというその雰囲気が、お客さんから好意的に受け取ってもらえたということの証であろうと思っています。
見に来ていただいた皆様、本当にありがとうございました。
Kオケとしては次回公演は2018年1月13日に、練馬文化センターで第5回演奏会を予定しています。
そちらも是非よろしくお願いします!
teshima