PCのアップデートという問題・その2
teshimaです。
今回の記事は以前書いたこちらの記事の続編の様なものです。
PCのアップデートという問題
PCをアップデートしようとするとシーケンスソフトなどが使えなくなり、ソフトウェアやハードウェアを全て一新せざるを得なくなる、という話でした。
こんな記事を見つけました。
あの「PC-98」が高値で売られ続けていた その意外な使われ方
http://withnews.jp/article/f0160314001qq000000000000000W00b0901qq000013115A
記事の要約としてはPC-98が今でも高値で取引されていると言う話ですが、面白いのはこの部分。
PC-98が組み込まれた生産ライン
80年代後半-90年代前半のバブル経済期に設備投資された工場設備は、開発コストを抑えるため、当時の汎用機だったPC-98でシステムを組むケースが多かったという。その後、不況に見舞われるなどしてシステムを更新するタイミングを逸して当時のまま使い続けている工場こそが、今もPC-98が活躍する現場だ。
そう聞くと、設備投資に費用をかけられず最新デバイスにもなじめないような町工場の高齢経営者を想像してしまう。しかし、意外にもロングセラー商品を作っているような大企業ほど、古い設備の更新に膨大な費用がかかるため、古いPCを使い続けるケースが多いという。
ほとんどがウィンドウズ以前の「N88-BASIC」や「MS-DOS」といった当時のOSで動いている。ミシマの顧客には「自動車やインフラ、電車製造など、みんな知ってる有名な会社さんもいます」とのこと。
この「古い設備の更新に膨大な費用がかかるため、古いPCを使い続けるケースが多いという。」の部分が、まさに自分が言いたかった部分で、動くなら新しくなくてもそれでよいのです。
最近はWindows10のアップデートなどが話題になっていますが、最新のソフトウェアを使用する事はセキュリティや互換性の観点から大事な事ですが、DTMなどをやっている多くの人にとって大事なのは、「最新のソフトウェア」より「動くツール」だということです。OSが20年前のものであろうと、サポートが打ち切られていようと、それが動くのであれば十分なのです。逆に、どんなに新しくて手厚いサポートがあろうと、ツールとして動かないのであればただの高価なおもちゃにすぎません。
また、最新のソフトウェアでないと時代に取り残されるという考え方もあるかもしれません。
互換性という意味ではそれは正しいでしょう。10年前のソフトを使っているようでは他人とのファイルのやり取りに齟齬が発生する可能性は大いにあります。むしろ、ファイルのやりとりに何か必要な対策をしないといけないケースがほとんどでしょう。ですが、見方を変えれば「対策をすればファイルのやりとりはできる」とも言えるのです。面倒ではありますが、れっきとした「動くツール」なのです。
また、最新のソフトウェアでないと良い音がしない、、、というのはこれは大きな過ちでしょう。
楽曲の善し悪しは(芸術に善し悪しを定めるのも無理な話ですが)、コンピューターの性能に左右されません。大事なのは人間の感性と閃き、そして経験による勘です。コンピューターの性能が左右するのはその先、レコーディングやミックスでの作業でのエリアであり、「Macの最新OSでPro Tools HD 12じゃないと良い曲はできない」等という人はいないでしょう。最新版の方が性能は向上していますが、それが質に直結するわけではありません。10年前にレコーディングされた楽曲はコンピューターの性能が今より悪かったから聞くに堪えないか?と考えれば即座に間違っている事が分かると思います。
無論、何も持っていない人が今から中古市場を掘り出して10年前のiMacを買わなければならないか、というと話は違います。ですが、10年前の、今でも現役で稼働中のiMacを捨てる理由は、あまりありません。
結果として、古いものであろうが、動くのであればそれに越した事はないのです。
さて、今年の1月から、自分はPC周りの機材を一新してしまいました。今度は自動バックアップも付けたので、ハードウェアさえ生きていてバックアップが取り直せる限りはいつでも、いつまでも今の環境に戻ってくる事ができます。
はてさて、では今の環境から動く事はあるのでしょうか?
10年後、どうなっているか楽しみにしたいと思います。
teshima
今回の記事は以前書いたこちらの記事の続編の様なものです。
PCのアップデートという問題
PCをアップデートしようとするとシーケンスソフトなどが使えなくなり、ソフトウェアやハードウェアを全て一新せざるを得なくなる、という話でした。
こんな記事を見つけました。
あの「PC-98」が高値で売られ続けていた その意外な使われ方
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PC-98が組み込まれた生産ライン
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そう聞くと、設備投資に費用をかけられず最新デバイスにもなじめないような町工場の高齢経営者を想像してしまう。しかし、意外にもロングセラー商品を作っているような大企業ほど、古い設備の更新に膨大な費用がかかるため、古いPCを使い続けるケースが多いという。
ほとんどがウィンドウズ以前の「N88-BASIC」や「MS-DOS」といった当時のOSで動いている。ミシマの顧客には「自動車やインフラ、電車製造など、みんな知ってる有名な会社さんもいます」とのこと。
この「古い設備の更新に膨大な費用がかかるため、古いPCを使い続けるケースが多いという。」の部分が、まさに自分が言いたかった部分で、動くなら新しくなくてもそれでよいのです。
最近はWindows10のアップデートなどが話題になっていますが、最新のソフトウェアを使用する事はセキュリティや互換性の観点から大事な事ですが、DTMなどをやっている多くの人にとって大事なのは、「最新のソフトウェア」より「動くツール」だということです。OSが20年前のものであろうと、サポートが打ち切られていようと、それが動くのであれば十分なのです。逆に、どんなに新しくて手厚いサポートがあろうと、ツールとして動かないのであればただの高価なおもちゃにすぎません。
また、最新のソフトウェアでないと時代に取り残されるという考え方もあるかもしれません。
互換性という意味ではそれは正しいでしょう。10年前のソフトを使っているようでは他人とのファイルのやり取りに齟齬が発生する可能性は大いにあります。むしろ、ファイルのやりとりに何か必要な対策をしないといけないケースがほとんどでしょう。ですが、見方を変えれば「対策をすればファイルのやりとりはできる」とも言えるのです。面倒ではありますが、れっきとした「動くツール」なのです。
また、最新のソフトウェアでないと良い音がしない、、、というのはこれは大きな過ちでしょう。
楽曲の善し悪しは(芸術に善し悪しを定めるのも無理な話ですが)、コンピューターの性能に左右されません。大事なのは人間の感性と閃き、そして経験による勘です。コンピューターの性能が左右するのはその先、レコーディングやミックスでの作業でのエリアであり、「Macの最新OSでPro Tools HD 12じゃないと良い曲はできない」等という人はいないでしょう。最新版の方が性能は向上していますが、それが質に直結するわけではありません。10年前にレコーディングされた楽曲はコンピューターの性能が今より悪かったから聞くに堪えないか?と考えれば即座に間違っている事が分かると思います。
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さて、今年の1月から、自分はPC周りの機材を一新してしまいました。今度は自動バックアップも付けたので、ハードウェアさえ生きていてバックアップが取り直せる限りはいつでも、いつまでも今の環境に戻ってくる事ができます。
はてさて、では今の環境から動く事はあるのでしょうか?
10年後、どうなっているか楽しみにしたいと思います。
teshima
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teshimaです。
ソロプロジェクトのenigmatic blueの初ライブが決定しました!
6月26日(日)両国サンライズです。
30分という短めのステージではありますが、遂に念願の初ライブです。
全編オリジナルのギターインストです。是非是非遊びに来て下さい。
宜しくお願いします!
teshima
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