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Suhr Modernについて(4)カラー・フィニッシュ他

teshimaです。

Suhr Modernについての詳細です。今回はいよいよ大詰め、カラーリングやフィニッシュなどのルックスについての話です。
良かったらこちらもどうぞ→その1 その2 その3

ギターをオーダーするとなったとき、一番大事な点と言うのはなんでしょうか?
これは決して唯一にして絶対の答えが出る質問ではないと思います。ギターに対して何を求めるのかは、人によって異なってくるからです。
最も一般的な答えは音でしょう。ですが音だけに絞っても、レスポールのような暖かみのある太い音が欲しいのか、ストラトのようにきらびやかで繊細な音が欲しいのか、人の好みは千差万別で正解等ありません。また、音より手触りという人もいるかもしれません。または独自のボディデザインが大事という人もいるでしょう。

いざギターをオーダーするとなって、何が大事なのかを優先順位を考えたとき、自分に取って大事なものは意外にもルックスでした。

考えてみれば、Suhrの他にもオーダーを受け付けているメーカーはたくさんあります。日本国内に限定しても、それこそたくさんあるのです。ですが、それでも自分がSuhrをオーダーしたかった理由としては、そのシンプルでスレンダーなボディシェイプが大きな理由だったのです。

見た目が大事だなんて何とも薄っぺらい、いかにもギター初心者のような事を言うようですが、前の記事でも書いた通り、エレキギターにおいて音色を決定づける最大の要因はPUであり、それはギターで一番交換が容易いパーツである事から、音色について深刻に悩む事はありませんでした。
ネックについても、自分がオーダーするのと同じネックを実際に触れた事で、だいたいの予想はつきました。
ですが、予想がつかなかったのはルックスだったのです。

ルックスが決まらなかった大きな要因はカラーでした。
オーダーをするなら絶対に自分が好きな色!と決めていたので青にする事は決まっていました。ですが、実際に青のカラーリングがどのようなものなのかは、サンプルが無さ過ぎて決められなかったのです。SuhrのJust Shippedギャラリーやデジマートなどを少し見てみれば分かるように、Suhrでは基本的にナチュラルカラーで木目の奇麗さを最大限押し出したギターが多いです。また、カラーリングとしてもナチュラルについでBengal Burst等の暖色系のカラーリングが多く、青系はTrans blue denim slateという、どう見ても青っぽくないカラーリングが主流で、いわゆる青系のカラーリングはほぼ皆無といっていい状況でした(Aqua Blue BurstとTrans Whale Blue Burstという青系も少なからずあったのですが、バースト系カラーだけは死んでもイヤだったので除外でした)。

色々なギターの画像を検索してみた結果、自分が欲しいのに一番近いであろう色はTrans Blueであろうことは予想がついたのですが、身の回りに実機がなさすぎて、実際どんな青なのかと言うのが予測がつきませんでした。「Suhr Modern Trans Blue」で検索してみると分かりますが、出てくる結果のほとんどはDenim Slateカラーばかりです。そして、パソコンのディスプレイで見るのと、実際の本体のカラーリングを見てみるのと、印象が違う事は良くある事だからです。

実際、検索でやっとみつけた数少ないTrans Blueのカラーリングの画像は、サムネイルでは青く見えるのに拡大すると紫っぽく見えたりして、最終的にオーダーに踏み切るのをどうしようか悩むほどでした。
折しもこれで悩んでいた時期に、世間ではかの「青黒・白金ドレス」が話題だったため、更に頭を痛める事態になりました。

店頭で実際に販売されているキルトメイプルトップでTrans Blueフィニッシュのギターは、これを検索していた2015年春頃には青森で販売されている1Hのギターのみでした。さすがにこれは遠方で確認しに行く事はできず。。。幸い、都内にあるショップで青系のカラーリングがあったのですが、これはTrans Dark Blueという現行ではない青系のカラーリングでした。
なので、結局のところ実際のTrans Blueは確認する事ができず、カラーリングについてはギターが到着してケースを開ける瞬間までどうなっているか分からずドキドキでした。実際、ギターがディーラーに到着した段階で画像を見せてくれと言って送ってもらったのですが、それすら実機と比較するとやや明るめな感じで少し印象が異なっていました。

結果として、カラーリングは思っていた通りの色になってくれたので結果オーライで大満足だったのですが、今にして思えばやはり時間をかけてでも実際のカラーを確認するべきだったのかもしれません。ボディのカラーリングは、実際に後から変えようと思うとかなりの労力が必要になるので。。。。

ディーラーの方からも、カラーリングはとても良くある質問だという話がありました。
やっぱり何だかんだ言ってルックスは皆気になるものなのですね。

他にルックスに関する点で言えば、ヘッドはマッチドカラー、ポジションマーカーはオフセットブロックにしました。マーカーに関してはシンプルに表側はナシにしても良かったかもしれませんが、全く何もないのも味気ないかな、、、と思っての選択です。実際、オリジナリティが出た気がするのでこれはこれで良かったと思っています。弾くときには関係ないですしね。

後はコントロールノブをGold Speed Knobに変更しました。これもまた後からいくらでも変えられるパーツですし、青にワンポイントで金を入れるコントラストが豪華に見えるかなという意図で選択しました。この選択はかなり大正解だったと思っています。

これでついに全てのオーダーの詳細が決まりました。
最終的にカラーリングも含めて全て決まったのは3月末で、そこからギターが完成したという連絡が来たのは4ヶ月後の7月末、実際に配達されたのは8月の下旬でした。


オーダーに際し、一番難しい点は、ルックスに限らず、「全てのスペックを一つに絞らなければならない」という点ではないでしょうか。選択肢が無数にあると言えども、実際に購入するのは一本です。一つのスペックのみが絶対に良い、他は断じて認めないというスタンスならともかく、ギタリストであれば「あれもいいこれもいい」と思ってしまうのが常なのではないでしょうか。その「あれもこれも」を一つに固定化しなければいけないのが難しかったように思います。
実際、これ一本でどんなスタイルも対応できるとは思いますが、フローティング+ロック式という点で、ドロップチューニング・変則チューニングには対応できません。ではフローティングをせずに(ノンリセス)、ロック式にしなければ良いのかと言えばそうでもなく、フローティングにはフローティング特有のふらふらした浮遊感があります。
カラーについても、自分は青が好きだったので青系のカラーリングにしましたが、では青以外は好きではないかと言うそうでもなく、Suhrお得意のナチュラルカラーももちろん魅力的だった訳です。
これらの数多くの選択肢の中から自分のオーダーするスペックただ一つだけに全てを落とし込むのが一番の悩みどころだった気がします。

Suhrをまたオーダーする機会と言うのはなかなかないとは思いますが、ここでたくさんギターのスペックについて勉強できた事は良い機会だったと思います。何かの幸運でまたオーダーする機会があれば、こういったスペックにまた頭を悩ませたいなと思う次第です。

スペックのオーダーについてはこれぐらいにして、次の記事では実際の演奏したインプレッションや音源等を載せられればと思います。

teshima
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Suhr Modernについて(3)電装系その他

teshimaです。

Suhr Modernについての詳細です。今回は電装系などについての話です。
良かったらこちらもどうぞ→その1 その2

と言っても、電装系についてはあまり深刻に悩む事はありませんでした。
ディーラーの担当者と何度かやりとりをして、PUは「高出力」と「汎用性」というのをキーワードに、フロントはDSV、リアはDSH+に決めました。センターは弾きやすさを考えて載せませんでした。

不思議なもので、エレキギターの音色を決定づける最大の要因はPUですが、そのPUこそがギターの中で一番取り替えやすいパーツと言っても過言ではないでしょう。故に、その音色は比較的自由に選択可能といえます。なので、実際に音を出してみて気に入らなければあとで交換しよう、というぐらいの気持ちでこの組み合わせに決めました。

コントロール部は、2Hでありながらその旨味を最大限引き出せるように、5wayにしました。Suhrお得意のブロウワースイッチやトーンポッドのコイルスプリットなどは載せませんでした。
ということで、比較的シンプルな電装系になったかと思います。
唯一こだわった事と言えばゼブラカラーでしょうか。ちょうどオーダーを考えていた時期にゼブラカラーのPUにハマっていたのでそれでオーダーしました。これもまた、「気に入らなければ交換すれば良い」という気楽さが後押しをしたと言えます。実際、オーダーする前は見た目としてチャラくなるかな、という不安もあったのですが、いい感じにカッコ良くなってくたと思います。

さて、シンプルにまとまった電装系ですが、このギターをオーダーするにあたり色々調べてみて、コントロール関連についてある結論に達しました。それは、「ライブで使用する前提であれば、コントロールはシンプルであればシンプルなほどよい」ということです。もともと自分がスイッチがたくさんなギターを持っていなかったと言うのもあるのですが、コントロールがシンプルなギターはライブでのトラブルの要因を減らせると思っています。

コントロールが増えれば増えるほど出せる音の種類は増えて行きますが、それに伴いスイッチの設定も煩雑になって行きます。例えば5way、コイルスプリットミニスイッチありのギターで、5wayが4ポジション(リアから二つめ)、コイルスプリットONの音を出したい場合、スイッチ類をそれぞれそこに設定しないといけません。触れなければならないスイッチは二つになります。これがどちらかがずれていると欲しい音は出せません。スタジオや自宅で弾いている分にはそれでも良いのですが、ライブ中にとっさにそれを触って音を選択しないいけないとなると、中々難易度が高いと思います。また、うっかりトーンが絞られていたりボリュームが下がっていたりすると思った通りの音は選択できなくなります。
それに対し、例えば3way一発の場合を考えると、ギター側で気にすべきポイントはコイルスプリットが無い分3つに絞られます。また一番煩雑なセレクターも3wayですからポジションを間違える可能性も低いです。垂直であれば2(おそらくシングルパラレルのハーフトーン)、それ以外は倒れてる方向のハム、と考えればシンプルもシンプルです。
ここら辺はもちろん色々と意見はあることでしょうし、ライブで様々な音を出したいという考えもあるでしょう。スタジオや自宅でしか弾かないからスイッチがたくさんあった方が良いと思うこともあるでしょう。ですが、オーダーに際して色々なギターを調べていて、3way、Volのみ、と言ったようなギターを見かけると、そこまで思いきれるのは羨ましいなと思ってしまいました。

じゃあなぜ3wayにしなかったのかというと、シングルの音にバリエーションが欲しかったというのが正直なところです。ライブだけではなく、スタジオやレコーディングでも使えるようにある程度の幅の広さは残しておきたかった。しかし、ミニスイッチなどの増設をしてしまうと、上記のようにチェックすべき箇所が増えてしまうので、あくまでPUのコントロールは5wayのセレクター一つにとどめておきました。実際に使う用途が見えていて、3wayのみで全てが事足りるのであれば3wayにもしたかったところですけどね。

スイッチ類ということでいえば、Tom Andersonのスイッチルーシステムと、Steve Morseモデルの4PUが有名かと思います。それらは確かに良いんですが、Tom Andersonが割とスタジオミュージシャン御用達ギターであり、Steve Morseも最近5wayセレクターのY2Kモデルを出した事を考えると、やはりライブではコントロールはシンプルにまとめるのが良いのかも、と思うようになりました。


電装系以外の話で言うと、ブリッジはGotohのフロイドローズにしました。Suhrといえばノンロック式のギターが多いですし、最近はフロイドローズ等のロック式は古いと言う風潮もありますが、個人的な好みを押し通してフロイドローズを選択しました。ただ、ロック式ペグ+ノンロックトレモロという組み合わせのチューニングの安定性も気にはなるところなので、それも試してみたかったなとは思います。
また、変則チューニングが出来なくなるデメリットもありますが、ふらふらした感じが好きなのでブリッジはリセス処理(フローティング)に。これをしなければ弦が切れてもチューニングがふらつかないなどのメリットもあるのですが、好みでこれを選択しました。


Suhr Modernについてというよりは、コントロール系の個人的な意見を書き連ねた感じになってしまいましたが、電装系についてはこんな感じになりました。
次はいよいよ仕上げのカラー・フィニッシュ系です。

teshima

Suhr Modernについて(2)ネック周り

teshimaです。

Suhr Modernについての詳細です。今回はネック周り。

ネックは、ギタリストであれば誰しも重視する点ではないでしょうか。左手でずっと触れている訳ですから、ネックのシェイプが変われば弾き心地も変わります。ネックのフィニッシュが変われば触り心地も変わります。フレットの高さが1mmでも変化すれば出音にも大きく影響します。ボディ材による音の変化は後から電気的に修正をかける事はできますが、弾き心地というアナログで物理的な問題は、自分に取って良い組み合わせを選択する事でしか解決する事はできません。

ですから、ネック周りはかなり慎重になりました。

まず叩き台として選んだのは現在のメインのIbanez JPM100でした。かつてのジョン・ペトルーシモデルですが、これが中々に極薄のネックなので、基本的にはネックは薄型にしようと思いました。Suhr ModernではEllipticalという、楕円形のネックシェイプが基本なのですが、それが最適なのか?どのぐらいの厚さが良いのか?薄ければ薄いだけ良いのか?ということろでかなり悩み始めてしまいました。

これについては、結構悩みました。というのも、市場に出回っているSuhrのギターのほとんどは"Modern Elliptical、.800-.850"というスペックだったのです。弾いてみれば格別に弾きにくいということも無いのですが、イマイチ他のネックシェイプが分からず、毎日楽器店のサイトで新着楽器とそのスペックを調べながら他のシェイプを探していました。

と、偶然そのころEllipticalの.780-.830という一回り薄いネックのギターが見つかったので試奏してみることにしました。触ってみると全く違和感無く弾けました。やはり薄めのネックが自分に合っているのだろうと厚さは.780-.830に決めました。

しかしそれでは終わりません。ネック周りではナット幅、指板のR、フレットも決めなくてはなりません。
ナット幅だけは昔から43mmが手に馴染まず、42mmが良いと言う希望があったのですんなり1.650inchに決定。難儀だったのは指板のRでした。

そこで、またもや下調べです。自分が好きなギタリストが使用しているギターの指板のRのスペックを片っ端から調べて行きました。本人が使用しているものと市販されているものとで差異がある可能性はあるのですが、ここではそれは気にせず、とにかくたくさん調べてみる事にしました。
その結果の一部がこのようになりました。

Ibanez JPM100 430R=17inch
G&L ASAT 305R=12inch
Gibson Les Paul 305R=12inch
Schecter NV-3 305R=12inch
MusicMan JP6 380R=15inch
MusicMan JP13 430R=17inch
Suhr Modern GG Bengal Burst 403R=16inch
G-Life Standard 350R=14inch
Fujigen EFL 305R=12inch
Fujigen EOS Compound 10-14

このうち一部は実際に所有してたこともあるギターなのですが、こんなにも数値が異なっているとは知りませんでした。。。いかに自分がギターと言うものに対して不勉強であったかが伺えます。また、コンパウンドRというものがあることも初めて知りました。コンパウンドRは複合Rという意味で、ローポジションでは比較的緩いRを、ハイポジションでは比較的平らなRを設定して、円錐型の指板にする事で、ローポジションではコードを抑えやすく、ハイポジションではソロを弾きやすくする、というものでした。Suhrでは10-14というコンパウンドRが用意されていて、多くのギターがそれを採用しています。
一時はそのコンパウンドRに気持ちが傾いたのですが、、、、JPMでは指板が17inch(430R)というかなりフラットな指板なのにも関わらずコードを抑えにくかった事はありませんでした。もはやこれは慣れなのかもしれませんね。その後別の機会に16inchの指板のギターを試奏したときにそれがすっと手に馴染んだので、Rは16に決めました。
平たく言えば丸いR=コード向け、平たいR=ソロ向け、と言われるようなのですが、コードが弾きづらく感じないのであれば丸いRにそんなに魅力も感じないどころかクラシックギターの完全にフラットな指板も弾きやすく感じられるタイプなので、16Rに決めました。

フレットに関しては、JPMに採用されていたJim Dunlop 6100がとにかく弾きやすかったので、それに近い、ジャンボフレット一択でした。そしてやはりSuhrと言えばステンレスフレット!汚れがつきにくく、輝きがキープされるということで、これは前々から気になっていたので、結果的にフレットは迷いはしませんでした。

フィニッシュに関してはローストメイプルの感触をより直に楽しめるように、サテンフィニッシュにしました。

こうして、ネック周りのスペックも一段落しました。
ネックの、特にRについてはディーラーにも色々と質問をしてみたりもしました。ディーラーは、日本の正規ディーラーではなく、アメリカのディーラーに直接連絡してやりとりをしていました。英語が出来る人であれば直接やりとり出来る分こちらの方がオススメです。自分が使ったのは、Suhr Modernで検索をかけると上位に出てくるブログのNakajiさんと同じで、Rocket Musicに頼みました。あくまでメールしていたやり取りの中で感じた事ですが、Suhrに限らずギターの知識が豊富だったように感じたので、とても頼りになりました。Rについても、フロイドローズとの相性が気になる人は多いらしく、16inch10-14inchのコンパウンドでも問題ないよという回答がすっと返ってきました。
(9/18注記・フロイドローズと問題ないとメールに書かれていたのは10-14のコンパウンドでした。ただしフロイドローズ自体サドルの高さは調整可能なので他のRでも問題は無いのでは、と想定します。事実、自分のは16inchなわけで。)

オーダーを考えている人にはオススメです。自分の欲しいスペックだとどのぐらいになるのか、というのがすぐに分かるSuhr Configuratorもありますし。

ということでネック周りもだいたい決まりました。
次は電装関係の話です。

teshima

Suhr Modernについて(1)きっかけと木材

teshimaです。

前回の記事で紹介したSuhr Modernについての詳細です。

元々のきっかけは、去年末にネットオークションでSuhrのギターが出品されているのを見て、それがとても気になった事でした。最終的な落札価格も、思っていたほど手が出ない額でもなく、思い切って落札しておけば良かったかなと思うほどでした。
(追記・後日ネットで見つけたそのギターのキャッシュ画像)
その後似たような期待を探してみるも、意外と同じようなギターっていうのはなかなか見つからないものなのです。特にSuhrは基本的に顧客のオーダーを受けてから生産するので、同じスペックのギターは基本的にありません。しかも細かいところまでオーダーが可能なので、完全に同じSuhrというのは2本とないでしょう(大量生産されているProシリーズを除く)。

それでSuhrでオーダーした場合の値段と言うのを調べてみたのですが。。。中古よりは高いものの、これまた無理な金額ではない事が分かりました。ならば、自分が本当に欲しいギターをオーダーしてしまうのも手ではないか?と思うに至った訳です。

オーダーするに辺り、色々な点を決めなければなりません。
Suhrではボディ形状などは独自でデザインする事はできません。なのでそういった点ではある程度楽なのですが、それでも決めなければならない事は山ほどあります。
今回はその中でも木材について書いて行きたいと思います。


そもそも、Suhrをオーダーするずっと前からなんとなく「ローが出るギターが1本欲しい」というのがありました。レスポールを一本、持ってはいるのですが、それはたまたま材がスワンプアッシュでそこまでローが出るわけでもなく、またロングスケールでハリのある音のギターというのがイメージしていた音でした。

なので、今回オーダーするとなったときにボディ材はマホガニーというのはすぐに決まりました。もちろんアルダーやアッシュ、Suhrお得意のKoaなども考えたのですが、やはり温かい低音と言えばマホガニー、というのがイメージだったのでそこに決めました。

そしてネック材ですが、これもローストメイプル一択でした。
そもそも、前述のオークションで見かけたギターの説明文を読むまでローストメイプル(あるいはローステッドメイプル)のことは存在すら知らなかったのですが、調べてみてすぐに気に入りました。ローストメイプルは、通常のメイプル木材を特殊な釜で焼くことで中に含まれる水分や不純物を取り除き、強度や安定性を高めたものです。この、通常使われるものに一手間加える事でそれをより良くさせる、という発想が特に気に入りました。
別段、普通のメイプルネック材に不都合や問題を抱えていた訳でもないですし、ガスリーのように世界中を回って高温多湿の土地から寒冷で乾燥した土地まで回る訳ではないのですが、長く弾いていくであろう一本を考えたときにはこれは魅力的な木材でした。

指板材については、少し悩みました。
通常は指板材はメイプルかローズウッドかエボニーですが、Suhrではそれに加えてPau Ferroという木材も用意されていました。自分が今持っているギターはほぼ全てローズウッド指板ですが、以前使っていたメインのギターがメイプル指板だったため、メイプルに回帰することも考えていました。どちらもその良さがあり、メイプルのツルツルした触感と明るいトーン、ローズウッドのザラザラした触感と重めのトーン、、、。とても悩みました。
そこで第3の選択肢としてSuhr標準ともいうべきPau Ferroを店頭で試してみました。その時の感触でスッと納得が行った感があり、Pau Ferroに決めました。具体的には、ローズ指板風でありながら、ローズよりやや滑らかであるという、メイプルとローズの間の良いとこ取りのような感じがしたからです。ルックス的にも、メイプルの明るいイメージよりPau Ferroやローズのようなダークなイメージが全体的にバランスが取りやすい気がしたので、これに決めました。

それにしても、楽器店に実際に購入を念頭において試奏しに行くなんて本当に久しぶりの事でした。ですが、オーダーするとなると現物は完成するまで触れる事ができません。なので市販されている商品で実際の感触や見た目を確認するのはとても大事なステップだったと言えます。無理な額ではないとはいえ、安くない額を支払う訳ですから、いざ手元に届いてみたら全然気に入らなくてがっかり、というのは避けたい事態です。
逆説的に言えば、Suhrは新品・中古品ともに市場に数多く流通していて、それぞれのスペックが異なるわけですから、多数チェックしてみて自分の気になる要素を確認できると言うのはありがたいことでした。


こうして木材は決まりました。
次はネック周りの話になります。

teshima

新しいギターを購入しました。

teshimaです。

ちょっとライブとはタイミングが前後しますが、新しいギターを入手しました。
Suhr Modern Trans Blueです。

Suhr Modern Trans Blue
Suhr_Modern_Trans_Blue_Front

Suhr_Modern_Trans_Blue_Body

Suhr_Modern_Trans_Blue_Head

話せば長くなるのですが、去年末ぐらいから真剣に購入を検討していて、色々と調査をした上でオーダーに踏み切りました。中古で購入と言うのも考えはしたのですが、中古で購入するのとオーダーをかけるのと、そこまで値段が変わらなかったので今回踏み切る事にしました。

スペックは以下の通りです。

BODY
Guitar Model:Modern
Top Wood:Quilt Maple, 2-Piece, 3/16"
Body Wood:Genuine Mahogany, 2-Piece
Finish:Trans Blue

NECK
Neck Wood:Roasted Maple
Neck Back Shape:Modern Elliptical .780 - .830
Fingerboard Wood:Pau Ferro fingerboard
Fingerboard Radius:16"
Frets:24 Frets, Stainless Steel, Jumbo
Face Dots:Offset Blocks, Abalone
Side Dots:Abalone Side Dots
Nut:Floyd
Nut Width:1.650"

ELECTRONICS
Wiring:Standard Wiring
Input Jack:Side Jack, Chrome
Neck Pickup:DSV, HB, Neck, Zebra
Bridge Pickup:DSH Plus, HB, Bridge 53mm, Zebra

HARDWARE
Pickguard:No Pickguard - Rear Route
Gears:Suhr Locking, Chrome
Bridge:Gotoh Floyd, Chrome
Hardware Color:Chrome Hardware
Knobs:Gold Speed Knobs

まだそんなにスタジオには入っていないのですが、入ったときにはそのインプレッションをこのブログに書いていきたいと思います。とりあえず、かなりたくさんディーラーとやりとりをしたTrans Blueのカラーがキレイに思い通りに仕上がってきてくれたのでその段階でかなり満足です。Suhrと言えばナチュラルカラーだったりBengal burstだったりと、木目の良さを生かしたルックスのギターが多いですが、そういう意味で言えばややSuhrらしからぬルックスになったかなと思います。あとRoasted Mapleのネックの感触がかなりたまらないです。

今まで中古で安いギターばかり買ってきてたので、オーダーをするのはもちろん初めてだったのですが、その分色々と悩みました。いざオーダーをするとなるといかに自分がギターについて無知だったのかと言う事を知らされ、まるでギターを弾き始めた中学生ぐらいに下調べをしました。おかげでこの歳になってギターについての知識がつきました(笑)。

ちょっと今後数回ぐらいに渡ってこのギターについて書いてみたいと思います。

teshima

ライブハウス

teshimaです。

ちょっと訳あってライブハウスを色々と調べています。
CDが売れない時代・ライブで稼がないとやっていけない時代などと色々言われますが、ライブをやるのもそうそう簡単な事ではないです。

会場選びに際してやはりポイントとなるのは以下の点でしょうか。

○キャパシティ
○ホールレンタル料金
○会場へのアクセス
○ステージのサイズ

そして追加で気になる点と言えば

○会場のキレイさ
○機材搬入のしやすさ
○楽屋⇔ステージのアクセス

などでしょうか。

上記の条件が良ければ良いほど、それはホールレンタル料金に反映されて行く気がします。
会場によってはその料金が意外なものになったりもします。

また、キャパシティも大きければ良いと言うものでもなく、バンド・イベントの集客力を考えて選考しないと悲惨な事になりかねません。逆に、小さすぎると入りきれなかったりと言う事もあり得ます。

難しいものだなと常々思います。

teshima

Metroid Part.2 ライブありがとうございました!

teshimaです。

昨日の「SPARKLING SPIRITS SPECIAL」でのメトロイドのライブにお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました!たくさんの皆様にお越しいただき、感謝です。
メトロイドとしては2年ぶり、現メンバーでは初のライブとなったので緊張もありましたが、そんな中でも無事ステージをやり遂げる事ができました。
当日のセトリです。

OP. movie from "Dead Poets Society"
1. A Change of Seasons
2. Burning my soul
3. Take the time

とにかく、今回はChange of seasonsが一大チャレンジでした。現時点でやれることは全部やりきったんじゃないかと思います。新加入のKeyぼうずさんによるOP映像つきでの演奏となりました。分かってもらえた方にはニヤリとしてもらえたんじゃないかなと思います。
この大曲をやり切れたと言うのは一つ大きな収穫かもしれません。

メトロイドの今後ですが、実は来年2月11日に大きなイベントでの出演が決まっています。詳細は追って発表して行く事になると思いますが、DTバンドのみのお祭りイベントになる予定です。是非是非予定を開けておいて下さい。宜しくお願いします。

今回のライブは上手い具合に全体の映像を撮る事ができたので、後ほど公開するかもしれません。
お楽しみに!

teshima
プロフィール

nobuteshima

Author:nobuteshima
ここはギタリスト・作曲家のteshimaのギター的・音楽的日々を綴っていくブログです。ライブ告知、機材レビュー、ギターや音楽についてのことなどを書いています。
ソロプロジェクト「enigmatic blue」、音楽制作団体「Clown Clan」などで活動しています。サポートギター、アレンジ制作、音源制作の依頼なども承っています。
プロフィールなどはこちら

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